ワインの保存とアルゴンガス

   ワインバーにおける

     ワイン管理の在り方について

~ワインバーの救世主!!

アルゴンガスでワインを保存!!~

ワインの酸化を完全に防ぐ方法とは??

間違いだらけのワイン保存法…

小規模、大規模店舗(ご家庭)でも威力を発揮!!

グラスワインの種類を増やしたいが、ロスも発生する為なかなか難しい


 グラスワインのアイテムの豊富さは、そのまま店舗を象徴する強力な商品となり、魅力に繋がります。しかし、デリケートな商品ゆえ、管理が難しいのと同時に、ロスも避けては通れない、諸刃の剣です。

 ワインディスペンサーはそうした悩みを解決してくれる優れた機器ではありますが、設備にそこまで投資出来ない店舗が殆どではないでしょうか。

 コストを含めて店舗における理想的な保存法を構築することにより、クオリティーの維持と原価の上昇を抑えることが出来るのです。

 

 ワインを専門に扱う店舗の長年の経験と知識から辿り着いた究極の方法をご紹介します。

真空にするポンプ方式ではあまり酸化を抑えられず、品質も高いレベルで維持出来ない


 残ったワインの管理法として、まっ先に挙げられるのがポンプ方式の器具の使用です。

 もちろんこの方法で酸素濃度を低下させることは出来ますが、空気を半分に減らせたとしても、酸素の濃度はもとの半分(通常空気中に酸素は21%含まれています)、つまり10%は残っているということですし、1/3なら7%、1/10でも2%の酸素が残っていることになります。そもそも人力に頼るあの程度の器具で真空にすること自体無理です。

 しかも、半真空状態を解く際には、ワインの香りは一気に空気中に持っていかれて、本来の香りが損なわれてしまいます。ワインが減る度にシュポシュポするなど言語道断です。

 安価で、繰り返しの使用が可能なアイテムではありますが、ワイン本来の状態を維持することは出来ないのです。

 余談ですが、カーボンが酸素を吸着してくれるシリコンで出来たキャップは効果???です。

窒素ガスボンベの使用で保存性は高まるが、使用法が間違っている


 カセットコンロ型のボンベにノズルが付いた窒素ガスを使用している店舗も多いのですが、効果を100%感じている方は皆無ではないでしょうか。

 その理由は使い方にあります。ワインの液面とボトル内の空気を窒素ガスの膜により遮断することによってワインの酸化を防ごうとする考え方は間違っているからです。

 窒素ガスは空気と比重が殆ど変わらない為、ボトルを少しも振らずとも自然に空気と混ざってしまい、ガスの膜はどこへやら...酸化防止効果は殆どなくなります。ボトル内の空気を全て窒素ガスで置換しなければ実際には意味が無いのです。

 しかし、ボンベが高額な割には内容量が極端に少なく、そんな使い方をしていたら、直ぐにただの空き缶になってしまいます。

 では、もっと良い方法はないのでしょうか?